寿々方(すずかた)江戸がたり
作品紹介

●山本周五郎作品
【糸車】
 実母の愛、そして自分に用意されたすべての幸せを捨て、病弱な養父と弟のもとへ帰る
 主人公・お高を描く
【夫婦の朝】
 窮地に陥った妻とそれを救う夫の愛の物語
【梅咲きぬ】
 武家の妻としての厳しい生き方を姑が嫁に諭す
【明暗嫁問答】
 舅から次々と出される嫁問答(テスト)の難問を見事に切り返してゆく嫁の利発さを描く
【鼓くらべ】
 権高な主人公・お留伊の心の変容を描く
【萱笠(すげがさ)】
 嘘から始まった夫への愛が、真実のものへと変化していく
【不断草】
 米沢の四季を背景に繰り広げられる嫁と姑の心の交わり
【憎いあん畜生】
 愛するがゆえに男のもとからさっていく女の物語
【小指】
 放心癖のある武士・山瀬平三郎と小間使いの八重、互いに純愛を貫いた
 二人のほのぼのとした物語
【二粒の飴】
 嫁入り前夜、母から娘に二粒の飴をそえて伝えられる、武士の妻の心

●平岩弓枝作品
【ちっちゃなかみさん】
 向島の料理屋、笹屋の一人娘お京の婿取りをめぐる物語。
 お京の意中の人、信吉の姪・加代の健気さが全てを
 幸せに導く、心の中がぽっと温かくなる作品

●今泉みね作品(口述)
【名ごりの夢】
 将軍家の奥医師を務める桂川家は、鎖国下の江戸で
 唯一つ許された西洋医学「蘭方」医。
 七代目桂川甫周の娘(今泉みね)が伝える思い出の
 古き良き江戸と第12代将軍徳川家慶の日常

●澤田ふじ子作品
【雨上がる】
 京で商いをする又蔵とお孝夫婦は元大垣藩士の中間(ちゅうげん)と女中。
 不義を問われながらも主人・小栗清一郎と八重夫婦は逃がしてくれた。旧主からの返しきれない恩。
 「受けた恩は石に刻め」のことばそのままに、又蔵とお孝は必死に人生の始末をつける

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